すひとあし早く満開を迎える伊豆半島の桜。河津まで行って桜まつりを満喫するのも良いけれど、人混みはちょっと…という方には、伊豆稲取の漁港散策がオススメです。週末ごと(土日祝)に開催される朝市でお腹を満たしたら、満開の桜や庭先の草花を眺めながらのんびり伊豆半島の街の風景を見て歩きませんか?
海の上から伊豆半島を眺める漁船観光クルーズもあり、親子一緒に探検気分を味わえます♪
まずは朝市で腹ごしらえ
伊豆稲取までは、JRを使って東京駅から2時間30分。車の場合は、東名厚木ICから2時間40分ほどかかります。1日ゆっくり観光するためには、午前10時頃には到着していたいところですので、必然的に早朝出発は免れません。
でも、伊豆稲取には朝早くから楽しめるポイントがあるのを知っていますか? 毎週土曜・日曜・祝日の8:00〜12:00まで、漁港の目の前にある東伊豆町役場庁舎の駐車場で朝市が開催されているんです。(駅から徒歩5分なので、もちろん電車旅でも立ち寄れます♪)
https://minatonoasaichi.wixsite.com/inatori

なんと、金目鯛の味噌汁はおかわり自由! 地元野菜や果物なども並んでいました。お隣の漁港直売所「こらっしぇ」でも柑橘類や新鮮な魚、パンやお菓子なども購入できます。街散策の前の情報収集もOK。私はこの日、おやつのイチゴとみかんをたくさん買いました。

圧巻のつるし飾りは、見る価値ありです
今はちょうど、ひな祭りシーズン。3/31(火)まで雛のつるし飾りまつりが行われていると知って、祭りのチラシ片手に街散策に出ました。
初めて目にする「つるし飾り」。雛人形の左右に飾られる色とりどりの手作りの作品は、生地の色も2つと同じものがありません。何段もある雛人形と共に、空間いっぱいに女の子の幸せを祈る思いが詰まっています。

娘がいるのに、恥ずかしながら「つるし飾り」に関して何にも知らなかった私。でも、「なぶらとと」の女性が1つ1つ丁寧に説明してくれました。(常設展示らしいので、最初に行った方がいいかも!?)

商店街の店先やなど、街の至る所に飾られているつるし飾り。この日、本当にたくさんの飾りを見ましたが、そのすべてが手作りだと思うと、お値段にも納得です。
そして、作るのはとても大変なはずなのに、女の子がお嫁に行くと「感謝のお焚き上げ」をする習わしだというからビックリ。
邪気を払う桃、神様のお使いといわれるウサギ、実を結ぶ祈りを込めた花、薬袋を意味する三角、長寿を祈る柿、花嫁を意味するお方ごろetc…娘や孫の幸せを祈って手作りしたものを、奇数になるように赤い紐で吊り下げて、ひな壇の両側に飾るそうです。
素戔嗚(スサノオ)神社のひな壇飾り
朝市や常設展示会場の「なぶらとと」からは少し離れますが、歩いて5〜10分ぐらいの場所に日本一の雛人形を飾る素盞嗚神社があります。
鳥居の先に続く118段の階段に並べられた雛人形。2月14日から3月8日の祭り期間中、午前10時から午後3時まで見ることができます。
毎年のこの風景を守るために街のみんなで雛人形を大切にして、期間中は朝9時にお当番の方が人形を飾り、午後3時になると手作業でまた元の箱に戻すというんですから、本当に気の遠くなる作業ですよね。

街を見下ろす雛人形達が、地域の人を守っているように見えました。
クルージングで満喫!地球を感じるジオパーク
稲取漁港の漁船クルーズを利用すれば、海上から伊豆半島の山々(岬?)を眺めて回ることができます。漁港内は海底が見えるほど水の透明度が高く、今の季節は風がとても気持ち良い〜。

伊豆半島はジオパークに認定されている場所。1000万年前に噴火した海底火山が陸地とつながり、60〜20万年前に今の形になったそうです。
地球の営みの規模感がすごすぎて、理解の範囲を超えてしまっている感じはありますが…、伊豆大島が年間4cmずつ本州に近づいてきているという具体的な数字に、思わず前のめりで話を聞いてしまいました。

日本で初めて女性灯台守が誕生した灯台を眺めたり、山焼きが行われたばかりの細野高原の説明を聞いたりしながら、のんびり船は進んでいきます。
こちらは、船上でいただいた郷土料理の1つ「さんが焼き」。鯵のなめろうを焼いたような料理で、味噌と生姜がお弁当のおかずとしても、お酒のあてにも喜ばれそうなお味。この日は玉ねぎや蓮根なども加えられ、ゴロっとした鯖で作られていました。

船内を自由に歩き回って良いとのことでしたので、海側で風に当たってみたり、山側で岬を眺めたり、船の先に座らせてもらったり…40分じっくり満喫させていただきました♪
海からしか見られない「はさみ石」の不思議
黒根岬を少し進んだあたりに、2つの大きな岩に挟まった形の不思議な石「はさみ石」があります。左右の大きな岩は高さ10m程。以前は陸路でも近くまで行けるルートがあったそうですが、今は船の上からしか眺められません。(※注意:写真でもわかるように、陸路は崖です。)

一見すると不安定そうな石だらけの海岸に立つ大きな岩。どちらかの岩の先端が侵食によって折れて隣に並び立つ形になったというのだから不思議ですよね。間の石はいつから挟まっているんでしょう???
豊漁を願う「お祝い回し」で祈願
クルーズの最後は、稲取の漁師さんが初漁の日にお参りする「龍宮神社」にお参りです。(写真真ん中の鳥居を登った先が龍宮神社。)とても小さい神社なのですが、海の神様で、家内安全などにもご利益があるそうです。

龍宮神社の岬を望む海上で、船をぐるぐると回す「お祝い回し」を披露してくれました。御神酒とお米、お塩を海の神様に捧げ、乗船した皆さんと一緒に手を合わせご挨拶。
今日の旅に感謝しつつ、家族の幸せをお祈りさせていただきました。

海や湖などで何度かクルーズ船を利用したことはありましたが、こんなにのんびり気分を味わったのは初めて。40分という時間もさることながら、途中でいただく郷土料理や、あれこれ説明していただく風景が忙しすぎず暇すぎず、実に気持ちの良いクルーズ旅なので、ぜひ体験してみてください。
旅に出たらB級グルメを探せ!
漁港の街だからもちろんお魚も美味しいんですが、(普段から海の近くに住んでいる私は)せっかくなら地元ならではのものが食べたい! でも何が良いか分からなかったので…、素盞嗚神社の交通整理をしていたお兄さんに地元の味を教えていただきました(笑)
リーズナブルに地元の味を満喫するなら「かっぱ食堂」の肉チャーハン!卵炒飯の上にシャキシャキ野菜肉炒めがトッピングされたボリューミーな1皿です。

旅先でもしっかり野菜が食べられて、ぱらっとした卵炒飯がどこか懐かしい味。地元の人のオススメのお店は絶対美味しい♪「オススメのお店」を尋ねるより「普段どこでお昼を食べているか」聞くと、地元の定食屋さんなんかを教えてくれるパターンが多いです。
日帰り旅を満喫するには?
伊豆半島に出かける時も、山梨方面に出かける時も、軽井沢方面に出かける時も、我が家からの所要時間はほぼ同じ。目的地まで2〜3時間かかる日帰り旅を満喫するポイントは3つです。
下調べは最初の目的地だけでOK!ポイントだけ押さえてお出かけください。
ポイント1:とにかく朝早く出るべし
朝の出発はかなり早めの5〜6時を目指しましょう。家を出るのが6時半になってしまったら、高速道路に乗る頃には7時。。。そう、渋滞が始まってしまうんです。
伊豆稲取の朝市は8:00からでしたが、各地のJAや道の駅の直売所は9:00オープンがほとんど。旅先にクーラーボックスを持参して、新鮮な食材をお土産に買って帰りましょう♪

ポイント2:お風呂セットは必携
帰りの渋滞を避けるには、帰路に着く時間をずらすしかありません。夕方家路についてノロノロ運転で家に帰っても良いのですが、どうせ帰宅時間が同じなら、最後まで伊豆を満喫しませんか?
伊豆半島135号船沿いには、たくさんの温泉町があります。稲取温泉にも立ち寄り湯がありますので、お風呂セット持参で夜までゆっくりして(なんなら夕飯も食べてから)帰路についてください。

ポイント3:地元の人に声をかけよう!
のんびり街散策を楽しむ旅には、余裕を持った計画が大切です。最初の目的地以降は、地元の人に積極的に話しかけて、おすすめ情報をGETできると楽しいですよ。
道ゆく人と話すのが難しければ、観光協会などを訪ねてみるのもオススメ。車通りの少ないルートを聞くだけでも、安心して散策できます。

地酒を求めて寄った酒屋「むらため酒店」で、こちらのお店オリジナルの日本酒を買いました。伊豆半島には酒蔵が1つしかないこと、静岡のお酒の銘柄、持ち帰りの注意点などなど、快く教えてくれました。
ポイント4:営業時間に注意
特に平日に訪れる際には、休館日や営業時間に注意が必要です。公園や祭り関係の臨時駐車場も夕方は比較的早めに閉まることがあるので注意。135号線沿いの飲食店も、比較的早い時間に明かりが消えます。
公園やドライブ休憩スポットでもトイレが施錠されてしまうことがあるので、微妙な時間なら調べてから向かってください。
その街にしかない風景を記憶に刻むべし!
せっかく旅に出ても、いつも同じようなご飯を食べて、同じような風景と、同じような遊びではもったいない。伊豆稲取といえばこれ!と言えるような、その街のイメージが思い出に刻めると素敵ですね。

つるし雛とクルージングの気持ちよさとメジロいっぱいの河津桜が印象的な旅でしたが、足湯の気持ちよさと御神体のインパクトもすごかったです(笑)

あぁそうそう、伊豆稲取で河津桜が綺麗なところは、素盞嗚神社に向かう海沿いの道と文化公園です。近くのスーパーでお団子を買ってゆっくりお花見できるので、私的には文化公園がイチオシ!
足湯も屋根付きの屋内型足湯と屋外型足湯の2つがあるので、気温や天気に左右されず利用できます。(漁港からの街散策ルートだと、ちょうど折り返し地点ぐらいにあるので、歩き疲れてきた脚にも癒しの時間でした。)




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