キャンプを安全に楽しむために必要な、燃料系の知識は数値や特徴をまとめてご紹介しています。今回は後半、CB缶・OD缶から固形燃料についてです。オートキャンプ指導者の方はもちろん、新しくお友達を誘うおうと思っている方などはブックマークしてお役立てください。

キャンプに使う、ガス(缶)
CB缶・OD缶と呼ばれる2種類のガス缶。CB缶=カセットガス缶、OD缶=アウトドア缶という正式名称はご存じかと思います。
どちらもガス缶の中に液体ガスが注入されており、OD缶は気圧変化や気温変化に対応できるよう、缶自体の強度が高いのが特徴です。
液体ガスは沸点に注目!
缶の中には数種類の液体ガスが混ぜ合わされており、それぞれの液体ガスが気体に変わる温度(沸点)によって、気温が高い季節むきのものや、寒い季節・高地など気圧が低い場所むきのガス缶があります。
ブタン(ノルマルブタン):沸/-0.5℃
イソブタン:沸/-11.7℃
プロパン:沸/-42.09℃
プロパンガスは寒い場所でも気化するのですが、ブタンは-1℃で気化しません。帰化した後の空気との配合比率や、ドロップダウン現象(気化する際にガス缶の温度がさがる)などもあり、実際には10℃以下では、プロパンの配合比率の高いガス缶をお勧めしています。
2000m以上の高地に行く場合にも、プロパンガスの多いガス缶出ないとうまく燃焼しません。真夏にプロパンガス比率の高い商品を使う場合は、車載時やテント内での保管場所に配慮が必要ですので、ご注意ください。
※沸点だけでなく各液体ガスの蒸気圧などの関係もあるのですが…数値等難しいので、詳細はこちらでは割愛します。
『寒い所・高い所はプロパン多め:暑い時・平地で使うならブタン多め』
固形燃料について
炭の増田屋さんのHPによると、スミの種類は大きく分けて5種類(白炭(しろずみ)・黒炭(くろずみ)・備長炭(びんちょうたん)・オガ炭・その他の炭)あるそうです。産地や素材、炭の種類によって価格も燃焼時間も大きく異なるのが炭の特徴。
ぜひ、愛用の一品をお探しください。
旅館でみかける「アノ」固形燃料
メスティンの流行によって注目されているのが、旅館などで目にする機会の多い、いわゆる固形燃料。固形燃料1つで15〜20分程度燃焼し、炊飯できる火力もあり、携行にも便利な固形燃料ですが…主成分のメタノールには毒性があります。
食材を直に炎にかざして焼いたり、焼き網をのせて調理したものは危険ですので食べないようにご注意くださいね。

薪について
Campeenaのイベントで使用しているのは、富山の薪屋「山川薪店」から購入しいる紅葉樹の薪です。広葉樹・針葉樹それぞれの薪の違いなどは以前の記事にまとめてありますので、そちらをご確認ください。

針葉樹の薪は短時間で高温になりやすくタールが出やすいため、薪ストーブで使用する際には特に注意が必要です。
煙が煙突を貫ける時、煙突内面で結露しタール(クレオソート)になります。煙突内にタールが蓄積し、それが高温で熱せられると、ある温度で着火。煙道火災となりますので、オフシーズンにはメンテナンスをお忘れなく!
誰かに説明するときに、ちょっと知っておきたい数字のことを中心に、2記事にわたってまとめておきました。きっとこれで(私自身も)便利になるはず。
オートキャンプ協会の指導者講習では、キャンプの歴史〜オートキャンプ場の現状まで知ることができます。趣味として楽しむだけでなく、もう少し深く・広くキャンプを知ってみたい方には楽しめる講習会だと思います♪

コメント