【オートキャンプ指導者向け】キャンプ燃料の沸点・引火点・発火点とは?:液体燃料編

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キャンプを安全に楽しむために必要な知識はたくさんありますが、(私は)基本的に、燃料系の知識と天候・気象系の知識が最重要項目だと思っています。

天候・気象系の情報は土地柄や季節による部分が大きく、対応方法もケースによって変化するので一概には言えませんが、燃料系の知識は数値や特徴をまとめられますの、こちらに記載しておこうと思います。

※オートキャンプ指導者にご興味のある方は、最後に記載しておきますのでご覧ください。

キャンプで使用する燃料は、用途に合わせて4タイプ

最近のキャンプでは、さまざまな燃料が使われています。

液体(ホワイトガソリン/灯油・ケロシン/アルコール)・ガス(CB缶/OD缶)・固形(黒炭/白炭/成型炭+α)の3種が基本となりますが、薪で調理したり、ソーラーパネルで充電して暖房や照明に使われている方もいらっしゃいますよね。

ソーラーパネルやポータブル電源については、後日記事にまとめるとして…今回は、上記の中から液体燃料の種類について、その特徴などをおさえておきましょう。

沸点・引火点・発火点とは?

沸点とは、中学の理科の授業で習ったアレのこと。簡単に説明すると、液体が気体に変化する時の温度を沸点と呼びます。

引火点は、点火源となる炎を近づけた時に、火がついて燃焼する最低の液温。つまり、火がつく温度のことを言います。

そして発火点とは、点火源がなくても自ら発火する温度のこと。OUTDOOR DAY JAPANの企画などでも、マッチの発火点は200℃以上とご紹介したと思います。携行保管する時に自然発火しづらい、マッチは災害用にもオススメな点火源なのです。

液体燃料について

キャンプに用いる液体燃料は、おもに、ホワイトガソリン/灯油・ケロシン/アルコールの3種類。携行や保管状態などに注意が必要ですので、それぞれの沸点・引火点・発火点を覚えて、安全に使用してください。

…とはいっても、完全に記憶するのは難しいと思いますので、こちらのページをブックマークしておいていただくと便利です♪(注:下記温度は資料によって誤差があるようです。誤記等ございましたらご指摘ください。)

ホワイトガソリン:沸/40℃ 引/-40℃ 発/300℃
灯油:沸/150〜320℃ 引/50℃ 発/255℃
燃料用アルコール:沸/64.65℃ 引/11℃ 発/470℃

ケンエー燃料用アルコールを参照(メタノール+エタノール+イソプロパノール)

液体燃料で特に重要なのは、沸点と引火点です。ランタンやバーナーなどを使用する際、液体燃料を気体に変えて着火しますが、空気との混合比が10%前後でないと火はつかないそうです。ケロシンランタンをメインで使用する方は、参考になさってください。

さらに、温度の違いを知ると、ケロシン炎上の仕組みなども理解できますよ。

青ガス・白ガスとは

ホワイトガソリンのことを、通称「白ガス」と呼ぶのですが、コールマンが製造には防錆剤として、青色の水抜き剤(成分不明)が含まれているそうです。byカスタマー

他社の白ガスや車のガソリン(赤ガス)とは見た目にも違う、高純度のコールマン製ホワイトガソリンを「青ガス」と呼びます。

パラフィンオイルって何?

パラフィンオイルとは、蝋燭の原料と同じ炭化水素を主成分とする液体燃料のことです。引火点が95℃以上で揮発性が低いため、キャンプを始めたばかりの方でも安心して携行できるのが特徴。フュアーハンドランタンと相性が良く、暖かな光で照らします。


長くなってきましたので、ガス缶や薪の種類・固形燃料については、次の記事でご紹介しますね。

オートキャンプ指導者とは?

最後にオートキャンプ指導者についてサクッとご紹介しておきます。
(一社)日本オートキャンプ協会では、公認指導者資格を発行しています。2日間の講習会に参加し、試験をクリアすれば取得できる資格でして、ここ数年はオンラインでも講習会を開催しています。

オートキャンプの普及等に貢献している指導者は、上位資格にも挑戦できます。ご興味のある方は、HPをご確認ください。

一般社団法人 日本オートキャンプ協会 – Japan Auto Camping Federation

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