先月の講座の中で、ビギナーのママさん達から寄せられた“キャンプに関する疑問質問”の数々。せっかくなので、1つ1つご紹介していきたいと思います。
今日のテーマは、「キャンプで使う調理道具。火器の選び方」です。
家庭用の鍋用ガスコンロじゃダメですか?
キャンプを始めようという方(主にママさん)によく質問されます。正直言って…家で使う鍋用のカセットガスコンロでも、もちろんOK!
テントや寝袋など、キャンプに必要なギアを一気に揃えると、結構な額になってしまいますし、あれこれ吟味しながらゆっくり選びたい場合もありますよね。
始めからすべてのギアを買い揃えるのではなく、少しずつ買い揃えていけばOK!今お持ちのアイテムで十分代用できます。ただし、室内用とアウトドア用のカセットコンロには、やはり違いもありますので、知った上で安全に使用してくださいね。
屋内用のコンロと、アウトドア用コンロの違いとは?
アウトドア用(アウトドア向き)として販売されているガスコンロは、基本的に風に強い形状になっています。そして、万が一消えてしまったときにはガスが止まるよう、安全装置が付いています。(注:全てではないかもしれないの気をつけてください。)
風に強く、持ち運びしやすいアウトドア用カセットコンロでも、外で使う際の弱点があります。それは、ガスが外気温の影響を受けやすい燃料であること。
カセットガスにも種類がありますので、適したものをお使いくださいね。(注:以下は、Iwataniのガスの例です。)
カセットガス(オレンジ)3本組
1050円(税別)
2つのガスの違いは、気温の低い屋外でも安定して使用できるかどうか。オレンジ缶は約10度以上での使用を想定しており、パワーゴールドガスは約5度以上での使用を想定してガスを配合してあるそうです。
首都圏でも朝晩の気温が15度前後になってきた今、ちょっと標高が上がるとすぐに気温が10度を下回ってきます。朝ガスが使えないと、炭や薪を使用することになってしまい大変!ガスで調理なさる方は、気温のことも少し頭に入れておきましょう。
ツーバーナーは“絶対”じゃない!
2つのものを同時に調理したり、大人数の食事を用意するのにはツーバーナーがあると便利かもしれませんが、「絶対にツーバーナー(2口のコンロ)でないといけないか?」と言われるとそうでもありません。私は、必要ならシングルバーナーを2つ持ったりすればいいし、炭や薪+ガス1口でも十分だと思います。
Campeenaのイベントで50人以上が集まる場合には、むしろシングルバーナーを多用したり、ツーバーナーを1口だけ使い、1つの料理を集中して作っていただくようにしていました。
いつもの(家族分の)料理と違う量を作るのって、実はすごく難しくって、神経を使いませんか?シェフのように2口使ってパパッと作れたらいいけれど、無理せずゆっくりでもいいと思います。
キャンプギアを買いに行く前に、3人の話を聞くべし。
キャンプギアをあれこれ下調べした後、実際に購入する前には以下の3人の方のアドバイスを聞いておくと、スタイルにあった“良い商品”が購入できると思います。
・同世代&同じような世帯構成の先輩キャンパー
・人世代年上の先輩キャンパー
・ショップやメーカーのスタッフさん
ショップやメーカーのスタッフさんはプロですが、それぞれの家族構成やキャンプスタイルが全く違います。お料理好きでキャンプでも中華鍋を振る人もいれば、もっぱらソロ呑みキャンプでおつまみ中心の人もいる。
だから、それぞれがオススメする商品は、結構どんなパターンにも対応できる無難なアイテムになってしまいがちなんです。
自分のスタイルにあったアイテム。この先、家族のキャンプスタイルが変化していっても長く使えるアイテムを選ぶには、やはり、身近な先輩キャンパーさんにお聞きするのが一番だと思います!
オススメされたものを購入しなくてもいいんです。
レンタルギアなどもうまく利用しつつ、ギア選びをゆっくり楽しんでくださいね!
次回のテーマは、「キャンプ場での快眠法」です。
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