一口に燻製器といっても、温燻と冷燻どちらの方法で燻製するのかによって選ぶギアも違ってきます。温燻は段ボールでは行えず、自宅のキッチンでは燻製器を使えない方も多いと思います。(安全装置や匂い問題など)
そこで!今回は冷燻の燻製方法を4種挑戦してみました。結果、金属には金属の良さが、段ボールには段ボールの良さがあるようです。
試してみた、4つの方法はこれ!
アウトドアデイジャパンをはじめ、各種イベントで燻製調理を教えて10年の大ベテラン「スモーク佐藤」が調整したDIY段ボール燻製器。
金属製燻製器のメリット&デメリット
※写真に登場しているのは<CAPTAIN STAG:スモークオーブングリル >
▲:組み立てから始まる燻製作業
金属製の燻製器は、こちらの商品にように取っ手や脚が取り外された形で梱包されてきます。その分送料お安く、コンパクトに届くのですが…ネジをしめながら、取っ手や足をつけていくのはちょっと面倒。
収納場所によっては、これを毎回行う必要があるので覚悟してください。
こちらの商品の場合、脚にストッパーがついているので、ちゃんと説明書を見ないと取り付けの向きが分かりません。
SOTOのいぶし処 のような折りたたみタイプの金属燻製器も、使用するときに広げて取っ手などをつけるなど、組み立てが必要な点は変わりません。ネジは失くさないように要注意です!
●:空気穴があるので、火が消えにくい
蓋の部分に排気口がついており、つまみを回すと開口を調節可能。排気量を調節できるので、煙の量や熱を(ある程度)調節できるようです。
それ以外にもネジ穴付近には吸気口になりそうな場所がいくつか。。。下から上に空気が出入りできるので、スモークウッドにつけた火も、(点火が甘いと結構消えてしまうことがあるのですが)きちんと燃え続けてくれました。
折りたたみタイプの金属製燻製器は、密閉性が低いのでどれも適度な空気の出入りがあります。
※吸気口としてはとても有難いのですが、「灰が落ちてしまう事もある」という点では注意が必要かも!?
▲:熱や水分が中にこもる。
丸みを帯びた蓋の片側、煙が出てくるのは基本的にこの部分だけです。ですので、通気口を全開にしてもかなり熱がこもりがちに。まだ外気温が低い季節でもありませんので、金属が外から冷やされることもなく…スモークウッドが燃える熱が、中に残ってしまいます。
今回は鳥のササミをスモークしたので、念の為軽く火を通して一晩風にあててからスモーカーにセットしました。燻し始めて30分後に覗いてみた時には、この有様。。。
奥のウッドがSOTOのスモークウッド、手前に置いてあるのが進誠産業のスモークウッドです。(見てわかるかな?)手前側のウッドの方が切り口ほぼ正方形で太め。つまり、その分、熱源が網に近くなります。
ウッドのすぐ上にあったササミは、残念なことに炭になってしまっていました。こちらのスモーカーで燻製をする時には、ウッドのすぐ上には食材をおかず、適度な距離を確保して燻すと良いようです。
ちなみに、食材から出た水分は蓋に水滴のように溜まり、フチをつたって下に垂れてきてしまっていました。たまたま洗える場所でスモークしていたので良かったのですが、これが染みてしまいやすいところだと大変!
何か下に敷いておくか、スモーク場所も意識して選んだほうがよさそうです。
●:綺麗に洗えて、匂いが残らない!
「ネジで組み立てて使用する=バラして細部まで洗浄できる」という最大のメリットに気付いたのは、片付ける時。表面のブラック塗装の効果もあり、ベタベタとして燻製汚れがスルスルと落ちていくんです。
燻製直後は焦げ跡も残り、網や蓋にもスモークの油ヤニがベットリとついていました。最も酷かったのは蓋の内側部分。通気口も茶色くなるほどでした。
でも、分解して洗えたので、スポンジ1つで細部までスルスルと綺麗に洗えました。SOTOの折りたたみタイプのスモーカーも、大きく広げて洗えるので洗浄らくらく♪
おかげで家の中に収納しても匂い残りもなく快適です。
次の記事では、段ボールスモーカーのメリット&デメリットをご紹介します!!
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