高校生にキャンプ講習!?〜「キャンプの予習勉強会」をしてきました〜

for Campeena
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ご縁があり、私立高校の「アウトドア部」に初心者講習に行ってきました。

キャンプ経験者数名を含む15名強の部員数。初めてのアウトドア活動として「夏休み(8月)に本栖湖のキャンプ場を予約している」との話を聞き、事前講習が必要なのでは!?と、むしろこちらからご提案してしまった今回の予習会。同じ年頃の子を持つ親として、オートキャンプ協会公認の講師として、何をお話しするか悩んでいたのはここだけの話…。

注)夏休みに実施した講習です。バタバタで今更の投稿ですが、実際は7月下旬の開催でした。

高校生向けの講習:意識したこと。

まずは、私の押し付け講習になってしまわないよう、部員の皆さんが知りたいことをリサーチしました。
彼らがキャンプ前に知っておきたかったのは、虫対策・気象・本栖湖(浩庵キャンプ場)のキャンプのルール+テントの設営の仕方。これを2時間の講習に納めるのですから、何を話すべきか迷います。

もやい結びにも挑戦!

初めて会う高校生。都内の私立高校に電車で通う生徒さん達のアウトドア経験も、ポテンシャルもわからない中での資料作成は難題でしたが、意識したのは1つだけ「次回以降も、本栖湖以外でも、アウトドアを楽しめるようになって欲しい」という事です。

普段の講習とはどこが違う?

普段私が行っているCampeenaのイベントは、遊びながらいろいろなことをお伝えしていくスタイルの講習。いわば実習スタイルです。
キャンプギアを持ち込み、実際に使ってみていただきながら「これならできるかも!?」を積み重ねてもらい、困ったときだけアドバイスしたりサポートしたりします。(ベテランママさんがいらっしゃるので、困る事なんて発生しないのですが。)

Campeena夏の水遊びイベントは、セルフうどんで楽しんだ。

一方、住宅展示場などで行うキャンプ講習は、基本的には座学中心。30分程度の時間の中で、参加者さんの知りたいことについてお話ししていきます。

キャンプ場の選び方、テントの種類、ランタンの付け方など、皆さんの興味関心はいろいろですので、アウトドアへのきっかけになるように、さまざまなギアを持ち込んでお話しさせていただいています。

住宅展示場の場合は講習時間も短いですし、これ自体を目的に来場されている方は少ないので、資料も広く浅く、一般的な内容をお話しするためのもの。踏み込んだ質問が来た際には、スマホを活用してご説明させていただくことも多々あります。

準備した資料は…

資料全てをお見せするわけには行かないのでザックリですが…、本栖湖には過去に何度かキャンプに行ったことがあったので、写真を多めにしてお話ししています。
日本オートキャンプ協会の指導者講習に使う資料よりも、本栖湖キャンプ即した内容を多めに盛り込んでいるので、気象や自然については凄くピンポイントです。

当日:まずは座学で40分+40分

生徒さん達ご希望の「虫の話」はさておき、気象や自然の話は中学までの理科の知識+地域の情報で補える部分がほとんどです。ファミリーキャンプに行った時の写真をお見せしながら、本栖湖周辺の地面の状態を確認しもらったり、ペグの重要性をお話しさせていただきました。

アウトドアの面白さは人それぞれですが、楽しく感じるためには、まずは安全て(ある程度)快適でないといけないと、私は思います。

そのための知識、最低限のルールやマナーについてもお話ししました。

富士五湖周辺は、どのキャンプ場もとても風が強い印象があります。しかも急変して、突然突風が吹き始めるんです。

テント付属の鋳造ペグと鍛造ペグがどう違うのか、実際に打って確認してもらいました。座学も大切ですが、屋内でも体験できることはしてもらいたいですもんね。

最後は設営30分

2時間の講習のうち、ライトの30分はホールでテント設営です。キャンプに行く前に、自分たちのテントを1度は広げてみて欲しかったので…最初はあえて口を出さず、説明書を見ながら、班ごとに設営してみてもらいました。

説明書を確認しながら進めているんですが、完成形を知らないところからスタートしているので苦戦中。入口がどちら側なのか分かりづらかったり、手順を飛ばしてしまったり。

そんなことも、安全な室内での練習ですので、(風もないし)ゆっくり確認しながら進められるのが予習会のいいところ。これをやっておけば、当日キャンプ場で困ることも減るはずです。

思った以上に時間がかかるよね(笑)初めての設営

完成したら生徒さん達はみんな中でゴロゴロ。ホールは誰もいなくなった(笑)

試行錯誤の上、30分を余裕で過ぎてテントが完成。学校内のホールだということも忘れ(?)、みんなそれぞれのテントに入り、記念撮影したり、広さを確認しあったり…、中にはウッカリ寝落ちしてしまう生徒さんも出るほど満喫していました。

最後は撤収の練習もしたので、かれこれ1時間ぐらい時間を過ぎてしまって、、、申し訳ありません。

講師として、母として、伝えたかったこと

長女と同じ、高校1年生を対象にした講習だったこともあり、どうしても親目線からの小言のような講習になりがちだったと思います。

自分の安全も、仲間の安全も、自ら守らないといけない16歳。義務教育時代とは違い、誰かがなんとかしてくれることはない、保護者も先生も先導してくれないアウトドアでの活動が、正直不安だったんです。

例えば、水分補給について。

朝、水筒の中身が十分な状態にあるのかどうかは、その日のスケジュールを知っていないと判断できませんよね。キャンプ場では自販機までも距離があります。どこかで補充するタイミングがあるのか否か。スケジュールを把握して、飲み物の残りを確認。足りなければ事前に準備しておかなければいけません。

衣類や寝具、食事の支度も同様。スケジュールを先回りして支度しなければならないし、疲れていても代わりにやってくれる大人はいない。自分しかいないのです。

そしてもう1つ大切なこと。一緒に過ごす仲間は、自分と同じ環境で育ったわけではないことを理解しておかなければいけません。体力の有無、持病、前日の様子や家庭環境など、4月に出会ったばかりのメンバーをお互いにどこまでサポートできるのか、意識しておいて欲しかった。

お節介な講習にならないように、なるべく言葉を選び飲み込んだつもりですが…、どうだったかちょっと心配です。

一番大事なのは、楽しむこと

ここまで行っておいて今更ですが(笑)、自分も仲間も周りの人(他のキャンパー)も、みんな楽しいのが一番です。そのための予習、そのための知識、そのための準備だから、楽しめなくちゃ意味がない。

「ドームテントに男5人は暑い!」と、いいながらもチャックしめてワイワイしている姿は、実に微笑ましかったです。

予習会のあと、夏休みのキャンプはどうなった…?

高校生達の本栖湖キャンプはどうなったか!?気になりますよね。

残念ながら、台風直撃でまさかの中止。お泊まり会&みんなでキャンプ飯に挑戦して楽しいひと時を過ごしたそうです。課題があって、なかなかキャンプに行かれないそうですが、いつかはみんなで本栖湖リベンジしてくるそうですよ。

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